屋根修理は自分でできる?プロが教えるDIYの方法・費用と絶対避けるべき危険な事例
| コラム

屋根修理は自分でできる?プロが教えるDIYの方法・費用と絶対避けるべき危険な事例

lightbulbPOINT

屋根修理のDIYとは、台風接近時など緊急の応急処置に限定すべきものです。最も重要なのは、高所からの転落といった命の危険に加え、間違った補修で雨漏りを悪化させ、かえって修理費用が高額になるリスクを理解し、安全第一で判断することです。

自宅の屋根にひび割れやズレを見つけたとき、「これくらいなら自分で修理できるかも?」「業者に頼むと高そうだし、DIYで費用を抑えたい」と考える方は少なくありません。しかし、その安易な自己判断が、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。

結論から言うと、屋根修理のDIYは台風が迫っているなど、緊急時の応急処置に限定すべきです。なぜなら、費用を抑えられるメリット以上に、高所からの転落という命に関わる危険性や、間違った補修で雨漏りを悪化させ、結果的に修理費用が何倍にも膨れ上がるリスクが非常に高いためです。

この記事では、屋根修理のプロが、ご自身で安全に応急処置を行うための具体的な方法や必要な道具費用から、DIYの限界、そして絶対に避けるべき危険性まで、専門家の視点で徹底的に解説します。

まずは、ご自宅の状況でDIYを検討できるか、以下の簡単なセルフチェックリストで確認してみてください。1つでも当てはまらない項目があれば、DIYは諦めて専門業者に相談することを強く推奨します。

屋根修理DIYでできる?簡単セルフチェック

  • 修理箇所は1階の屋根(地面から3m未満)ですか?

  • 屋根の傾斜は緩やか(人が普通に立てる程度)ですか?

  • 作業は晴れていて、風のない日に行えますか?

  • ヘルメット、安全帯、滑りにくい靴など安全装備を準備できますか?

  • 補修範囲は手のひらサイズなど、ごく狭い範囲ですか?

  • 雨漏りの原因箇所が、目視で明らかに特定できていますか?(例:瓦のひび割れ1枚)

  • 必ず2人以上で作業できますか?(1人は地上で見守り役)

判定:1つでもチェックが付かない項目がある場合は、DIYは危険です。迷わず専門業者に相談してください。

実際に、費用を節約しようとDIYに挑戦した結果、状況を悪化させてしまったケースは後を絶ちません。

例えば、スレート屋根のひび割れをご自身で補修しようとしたAさんの事例です。Aさんはホームセンターでコーキング材を購入し、ひび割れ部分だけでなく、念のためにと屋根材が重なる部分の隙間までコーキングで埋めてしまいました。

一見、完璧に防水できたように思えましたが、次の大雨で以前よりひどい雨漏りが発生。実は、屋根材の重なり部分は雨水を適切に排出するための重要な隙間だったのです。この水の逃げ道を塞いでしまったことで、屋根内部に水が浸入し、下地木材を腐食させてしまいました。

結果として、部分的な補修で済んだはずが、広範囲の下地交換を含む大規模な工事が必要に。当初、業者に頼めば10万円程度で済んだ修理が、DIYの失敗によって追加で30万円以上、合計40万円を超える高額な工事になってしまったのです。

現代日本をベースに、日本人や日本の風景を使用すること, 「屋根修理、自分でやる?」というタイトルのインフォグラフィック。フラットデザインのデジタルイラストで、画面を左右に分割し「DIYのリスク」と「プ

業者に依頼した場合の費用相場については、こちらの記事で詳しく解説しています。 屋根修理の費用相場を見る

ご自身での判断に少しでも不安があれば、まずは専門家による無料点検を受けてみるのが賢明です。 屋根修理の優良業者を探す

このような失敗を避けるためにも、この記事で屋根修理の正しい知識を身につけ、ご自身と大切なお住まいにとって最適な判断を下してください。

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体験談

(属性情報: 42歳・男性・会社員) 築15年の中古住宅なんですが、天井にうっすらシミができて。屋根を見たらスレートが少し欠けていたので、見積もりを取ったら10万円と言われました。正直高いなと思い、数千円のコーキング材を買ってきて自分で補修したんです。ついでだからと、周りの隙間も念入りに埋めて完璧だと思っていました。でも、その後の長雨で、今度はもっと広範囲に雨漏りが…。結局、水の逃げ道を塞いで下地まで腐らせてしまい、修理費は50万円近くに。安易なDIYが、とんでもない出費になってしまいました。

屋根修理は自分でできる?プロが教えるDIYの可否を判断する3つの基準

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屋根修理のDIYとは、転落事故や症状悪化のリスクがあるため、ごく軽微な応急処置に限定すべき作業です。特に、安全に作業できるかを判断するには「場所(高さ)」「症状の程度」「屋根材の知識」の3つの基準をすべて満たしているか確認することが不可欠です。

「屋根のちょっとしたひび割れくらいなら、自分で修理して費用を抑えたい」 このように考える方は少なくないでしょう。しかし、専門知識がないまま屋根修理を自分で行うことには、転落事故などの大きな危険が伴います。また、不適切な修理でかえって雨漏りを悪化させてしまうケースも後を絶ちません。

そこで、安全にDIYできる範囲を見極めるために、プロは「場所・症状・屋根材」という3つの基準で判断することを推奨しています。基本的には、ご自身での対応はあくまで一時的な「応急処置」に留め、根本的な解決は専門業者に任せるのが賢明です。

なぜなら、屋根修理は高所での作業が基本となり、専門的な知識や技術がなければ、状況を悪化させるリスクが非常に高いからです。

現代日本をベースに、日本人や日本の風景を使用すること, 屋根修理を自分でできるか判断するためのインフォグラフィック。親しみやすいデジタルイラストのフローチャート形式で、「場所」「症状」「知識」の3つの

まずは、ご自宅の屋根が自分で安全に対処できる状態なのか、以下のセルフチェックリストで確認してみましょう。

DIYで修理できる?簡単セルフチェックリスト

【場所について】

  • 修理箇所は1階の屋根(下屋など)で、脚立を使えば安全に手が届く範囲ですか?

【症状について】

  • 症状は、数cm程度の小さなひび割れや、瓦1枚程度のわずかなズレですか?

  • すでに雨漏りが発生していますか?(「いいえ」の場合にチェック)

  • 被害の範囲は、手のひらで隠せる程度ですか?

【屋根材・知識について】

  • 自宅の屋根材の種類(瓦、スレート、ガルバリウム鋼板など)を正確に把握していますか?

  • 必要な補修材(コーキング剤、防水テープなど)や道具、正しい使い方を理解していますか?

【診断結果】

  • すべての項目にチェックがついた方 → DIYでの応急処置が可能な場合があります ごく軽微な症状であれば、次の本格的な修理までの「一時的な応急処置」としてDIYを検討できるかもしれません。ただし、作業は必ず2人以上で行い、ヘルメットや滑りにくい靴など安全対策を万全にしてください。

  • 1つでもチェックがつかなかった方 → 専門業者への相談を強く推奨します 2階以上の高所作業、雨漏りの発生、広範囲の劣化、専門知識が必要な屋根材の修理は、ご自身で行うと非常に危険です。状況を悪化させる前に、必ずプロに相談しましょう。

もし、チェックリストの質問に1つでも「いいえ」に該当する項目があったり、少しでも作業に不安を感じたりした場合は、無理をせず専門業者に相談してください。早めにプロの診断を受けることが、結果的に建物を守り、修理費用を抑える最善策となります。

ご自宅の屋根の状態を正確に把握し、最適な修理方法を見つけるためにも、一度プロの目で点検してもらうことをおすすめします。 信頼できる屋根修理の専門業者を探す

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体験談

(属性情報: 42歳・男性・会社員) 先日の台風の後、1階の屋根の瓦が1枚だけ少しズレているのを見つけました。「これくらいなら自分で直せるかな」と甘く考えて脚立を立ててみたんですが、いざ登ってみると想像以上の高さに足がすくんでしまって…。瓦も思ったよりずっと重くて、下手に触って他の部分まで壊したらどうしようとゾッとしました。結局、無理は禁物だと考え直し、専門の業者さんにお願いすることに。点検してもらったら、ズレを直すだけで2万円ほどで済み、自分でやって事態を悪化させる前に頼んで本当に良かったと思っています。

【屋根材・症状別】自分でできる屋根修理の応急処置3つの方法と手順

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自分でできる屋根の応急処置とは、防水テープやコーキングを使い、軽微なひび割れを一時的に補修することです。特に重要なのは、これらは恒久的な修理ではなく、あくまで被害拡大を防ぐための一時的な手段であるため、処置後は必ず専門家による本格的な修理が必要だという点です。

屋根にひび割れや雨漏りの兆候を見つけたとき、「業者に頼むと高そうだし、まずは自分で何とかできないか」と考える方は少なくありません。実は、症状や屋根材の種類によっては、ご自身で対応可能な応急処置が存在します。

このセクションでは、DIYでできる代表的な屋根の応急処処置として「防水テープ」「コーキング補修」「瓦の部分交換」の3つの方法を、具体的な手順や注意点とともに詳しく解説します。

ただし、これらの方法はあくまで一時的に被害の拡大を防ぐための「応急処置」です。恒久的な修理ではないため、処置を施した後は、できるだけ早く専門家による点検と本格的な修理を依頼することが、お住まいを長持ちさせる上で非常に重要です。

方法1:軽微なひび割れや穴を塞ぐ「防水テープ」での補修

現代日本をベースに、日本人や日本の風景を使用すること, DIY屋根修理のインフォグラフィック。「防水テープを使った応急処置」というタイトル。フラットデザインのステップ図で、4つの手順を描く。1.ワイヤ

スレート屋根やトタンなどの金属屋根にできた小さなひび割れや釘穴には、防水テープを貼る方法が最も手軽で安全な応急処置です。特別な工具も不要で、ホームセンターなどで材料を揃えられます。

こんな症状・屋根材におすすめ

  • スレート、ガルバリウム鋼板、トタン屋根

  • 幅1cm未満の軽微なひび割れ

  • ビスや釘が抜けた後の小さな穴

防水テープでの補修手順

  1. 補修箇所の清掃・乾燥 補修箇所の周辺の汚れ、コケ、サビなどをワイヤーブラシや雑巾で念入りに取り除きます。汚れが残っているとテープの粘着力が著しく低下します。清掃後、水分が完全になくなるまでしっかりと乾燥させることが重要です。

  2. テープを適切な長さにカット ひび割れや穴を上下左右5cm以上、十分に覆える長さに防水テープをカットします。

  3. 【プロのコツ】角を丸く切る カットしたテープの四隅を、ハサミで丸く切り落とします。角が尖っていると、風雨にさらされた際にその部分から剥がれやすくなりますが、角を丸くすることで格段に剥がれにくくなります。

  4. 空気を抜きながらしっかりと圧着 テープの裏紙を少しずつ剥がしながら、補修箇所の中心から外側に向かって空気を押し出すように強く貼り付けます。ヘラやローラーを使って体重をかけるように圧着すると、より密着度が高まります。

防水テープの補修手順がわかる4枚の写真セット。①ブラシで清掃している様子、②テープの角をハサミで丸くカットしている様子、③ローラーで強く圧着している様子、④補修が完了した屋根の写真。]

あくまで数ヶ月程度の一時的なしのぎと捉え、テープを貼ったからと安心せず、早めに専門業者に根本的な修理を相談しましょう。

方法2:スレートのひび割れに有効な「コーキング」での補修

スレート屋根(コロニアル、カラーベスト)にできたひび割れには、コーキング材(シーリング材)で隙間を埋める補修が有効です。防水テープよりも耐久性が期待できますが、正しい手順と材料選び、そして「やってはいけないこと」を守る必要があります。

こんな症状・屋根材におすすめ

  • スレート屋根(コロニアル、カラーベスト)

  • 幅が1mm〜1cm程度の、比較的はっきりとしたひび割れ

コーキングでの補修手順

  1. 清掃・乾燥 防水テープの時と同様に、補修箇所の汚れをブラシなどで綺麗に取り除き、完全に乾燥させます。

  2. マスキングテープで養生 ひび割れの両脇に沿って、コーキング材がはみ出さないようにマスキングテープをまっすぐ貼ります。

  3. プライマーを塗布 コーキング材の密着性を格段に向上させる下塗り材(プライマー)を、ひび割れの内部と周辺にハケで塗布します。製品の指示に従い、適切な時間乾燥させてください。

  4. コーキングガンで充填 コーキングガンを使い、ひび割れの奥までしっかりとコーキング材を充填します。隙間ができないよう、やや多めに盛り付けるのがコツです。

  5. ヘラでならす 充填したコーキング材の表面を、ヘラを使って余分な材を押し込むようにしながら平滑にならします。

  6. 乾燥前にマスキングテープを剥がす コーキング材が硬化し始める前に、マスキングテープをゆっくりと剥がします。硬化後に剥がすと、コーキング材の端が一緒にめくれてしまうので注意が必要です。

【最重要】絶対にやってはいけない「縁切り」のコーキング

スレート屋根のDIY補修で最も多い失敗が、屋根材の重なり部分にある隙間を塞いでしまうことです。この隙間は「縁切り」または「タスペーサー」によって確保されており、屋根材の内部に入り込んだ雨水を排出するための重要な排水路の役割を担っています。

もしこの縁切り部分をコーキングで埋めてしまうと、水の逃げ場がなくなり、内部で滞留して雨漏りを引き起こしたり、下地材の腐食を招いたりします。補修するのはあくまで「ひび割れ」のみとし、屋根材の重なり部分は絶対に塞がないでください。

コーキングの失敗例を示す写真。縁切り部分がコーキング材でべったりと塞がれてしまい、水の逃げ場がなくなって屋根材の裏側に水が染み込んでいる様子。]

方法3:割れた瓦を1枚だけ交換する「瓦の差し替え」

釘や接着剤で固定されていない古いタイプの日本瓦(和瓦)であれば、割れた瓦を1枚だけご自身で交換することも可能です。ただし、高所での重量物の扱いは危険を伴うため、細心の注意が必要です。

【重要】DIYで交換できるのは「置き敷き工法」の瓦のみ ご自身で交換できるのは、瓦が上下左右の瓦と噛み合わさっているだけで固定されている、昔ながらの「置き敷き工法」の瓦に限られます。 近年の台風対策が施された防災瓦や多くの洋瓦は、釘やビス、接着剤で強力に固定されているため、専門家でなければ安全に取り外すことはできません。無理に作業すると周囲の瓦や防水シートを破損させる危険性が非常に高いため、絶対に手を出さないようにしましょう。

DIY可能な「置き敷き工法」の瓦と、DIY不可な「防災瓦」の比較写真。「置き敷き工法」は瓦が単純に重なっているだけ、「防災瓦」は瓦同士がロックする形状になっていたり、釘穴があったりする違いを明確に示す

瓦の差し替え手順

必要な工具

  • マイナスドライバー、バール

  • 金づち、ワイヤーブラシ

  • 新しい瓦(同じ形状・サイズのもの)

  • 安全装備(ヘルメット、安全帯、滑りにくい靴、手袋)

  1. 周辺の瓦を少し持ち上げる 割れた瓦の上と横にある瓦の下にバールなどを慎重に差し込み、てこの原理で少しだけ持ち上げて作業スペースを作ります。

  2. 割れた瓦を取り除く 持ち上げた隙間から、割れた瓦をゆっくりと引き抜きます。取り除きにくい場合は、金づちでさらに細かく割ってから取り出すと安全です。

  3. 下地の掃除 瓦が乗っていた部分に残った破片や土、ゴミなどを、ワイヤーブラシや手で綺麗に掃除します。

  4. 新しい瓦を差し込む 周辺の瓦を再び持ち上げながら、新しい瓦を元の位置にスライドさせてはめ込みます。ガタつきがないか確認し、周辺の瓦をそっと元に戻せば完了です。

瓦は1枚でも3kg前後の重さがあり、屋根の上は非常に滑りやすいです。作業中に少しでも「難しい」「危ない」と感じた場合は、絶対に無理をせず作業を中止し、専門の業者に依頼してください。

ご自身の屋根の問題がDIYで対応できる範囲かどうかの判断が難しい場合や、少しでも作業に不安を感じる場合は、無理せずプロに相談するのが最も安全で確実な方法です。

屋根修理マイスターでは、お住まいの地域の優良業者を無料でご紹介しています。まずは専門家による点検と見積もりを依頼し、最適な修理方法を確認してみてはいかがでしょうか。 屋根修理の優良業者を探す

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体験談

(42歳・男性・会社員 / 家族構成: 妻、子2人) 築15年になる我が家のスレート屋根に、台風の後で小さなひび割れを見つけたんです。業者に見積もりを取ったら15万円と言われ、すぐには出せない金額で…。雨漏りする前に何とかしなきゃと焦り、藁にもすがる思いで防水テープでの応急処置に挑戦しました。ホームセンターで一番強力なやつを買い、週末に恐る恐る屋根へ登って、書いてあった通りブラシで苔を落とし、テープの角を丸く切って圧着。作業自体は30分ほどでしたが、思った以上に高くて怖かったですね。おかげでその後の雨はしのげましたが、「これは根本的な解決じゃないな」と身をもって実感し、結局この処置で時間を稼いでいる間に、改めて専門業者さんを探して本格的な修理をお願いしました。

屋根修理を自分で行う際に必要な道具・材料の完全リスト【ホームセンターで揃う】

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DIYでの屋根修理に必要な道具・材料とは、ホームセンターで揃えられる装備や補修材のことです。中でも最も重要なのは、高所作業の危険から命を守るヘルメットや安全帯といった安全装備で、これらは絶対に省略できません。

屋根修理を自分で行うには、適切な道具と材料を事前にしっかり準備することが成功の鍵です。特に高所での作業は危険が伴うため、安全装備は絶対に省略できません。準備不足は作業の失敗だけでなく、転落などの重大な事故に直結するからです。

ここで紹介する道具や材料は、カインズやコーナンといった大手ホームセンターでほとんど揃えることができます。まずはこのリストを参考に、ご自身の修理内容に合わせて必要なものをチェックしてみましょう。

また、道具を一から揃えるとなると、ある程度の初期費用がかかります。作業の難易度やリスク、道具の購入費用を総合的に考え、専門業者に依頼した場合の費用と比較検討することも大切です。

現代日本をベースに、日本人や日本の風景を使用すること, 「DIY屋根修理の道具リスト」というタイトルのインフォグラフィック。フラットデザインのデジタルイラストで作成。「最重要:安全装備」「補修材料」「

【最重要】命を守る安全装備

屋根の上は、想像以上に滑りやすく、突風などの影響も受けやすい危険な場所です。万が一の事態に備え、自分の命を守るための安全装備は何よりも優先して準備してください。

ヘルメット、安全帯、滑り止めのついた安全靴、作業用手袋がセットで置かれている写真。安全第一のイメージを伝える。]

道具名

用途・特徴

価格目安

ヘルメット

頭部を落下物や転倒時の衝撃から守ります。あご紐をしっかり締められるタイプを選びましょう。

2,000円~5,000円

安全帯(墜落制止用器具)

高所作業中の落下を防ぐ命綱です。必ず建物の頑丈な部分に固定して使用します。

10,000円~20,000円

安全靴(滑りにくい靴)

靴底に滑り止め加工が施されており、屋根の上での転倒を防ぎます。スニーカーは危険です。

3,000円~8,000円

作業用手袋(グローブ)

手の怪我を防ぎ、作業性を向上させます。滑り止め付きのものがおすすめです。

500円~2,000円

ヘルメットや安全帯は、建設現場などで使用される本格的なものを選ぶとより安心です。特に安全帯(墜落制止用器具)は、万が一足を滑らせたときに落下を防いでくれる最後の命綱となります。

修理方法別の補修材料

屋根の劣化状況や修理内容によって、使用する材料は異なります。代表的な症状別に必要な補修材料をまとめました。

屋根用のコーキング材、プライマー、防水テープ、ブルーシートなど、各種補修材料が並んでいる写真。]

症状・修理内容

必要な材料

価格目安

スレート屋根のひび割れ

コーキング材、プライマー

1,000円~3,000円

棟板金の浮き・釘抜け

コーキング材、ビス(ねじ)

1,000円~2,500円

瓦のズレ・割れ

屋根用接着剤、防水テープ

2,000円~5,000円

雨漏りの応急処置

防水テープ、ブルーシート

2,000円~6,000円

材料名

用途・特徴

価格目安

屋根用コーキング材

スレート屋根のひび割れや、板金部分の隙間を埋めるために使用します。耐候性の高い変成シリコン系がおすすめです。

800円~2,000円/本

プライマー

コーキング材を塗布する前に下地に塗る接着剤。コーキング材の密着性を高め、剥がれにくくします。

1,000円~3,000円

防水テープ

ひび割れや穴に直接貼って雨漏りを防ぐ強力なテープ。応急処置として非常に便利です。

1,000円~4,000円/巻

ブルーシート

広範囲の雨漏りや、作業が数日にわたる場合の一時的な養生に使用します。土のうなどで固定が必要です。

1,000円~5,000円

コーキング材には様々な種類がありますが、屋根には耐候性・防水性に優れた「変成シリコン系」がおすすめです。また、防水テープはひび割れ箇所に直接貼り付けるだけで応急処置ができるため、DIY初心者でも扱いやすい材料です。

あると便利な基本工具

コーキングガン、ヘラ、ワイヤーブラシ、はしごなど、屋根修理で使う基本工具一式がわかる写真。]

補修作業を効率的かつ綺麗に仕上げるためには、基本的な工具も欠かせません。

工具名

用途・特徴

価格目安

はしご・脚立

屋根に安全に昇り降りするために必須です。安定した足場を確保できるものを選びましょう。

10,000円~30,000円

コーキングガン

カートリッジタイプのコーキング材を押し出すための専用工具。これがないとコーキング材は使えません。

500円~2,000円

ヘラ・スクレーパー

古いコーキング材を剥がしたり、新しいコーキング材を平らにならしたりする際に使用します。

300円~1,000円

ワイヤーブラシ

補修箇所のサビや汚れを落とし、下地を整えるために使います。密着性を高める重要な工程です。

500円~1,500円

ほうき・ちりとり

屋根の上のゴミやホコリを掃除するために必要です。作業前に清掃することで、仕上がりが綺麗になります。

1,000円~3,000円

特に、古いコーキング材の除去や下地を清掃するためのヘラやワイヤーブラシは、補修の仕上がりと耐久性を大きく左右する重要な工具です。コーキング材を使用する場合は、専用のコーキングガンがなければ作業ができないため、忘れずに準備しましょう。

道具を一式揃えると数万円の出費になることもあります。これらの初期投資やDIYのリスクを考えると、専門業者への依頼も有効な選択肢です。一度、無料見積もりで費用を確認し、比較検討してみてはいかがでしょうか。

まずは専門業者がどのくらいの費用で修理してくれるのか、相場を確認してみるのもおすすめです。 屋根修理の費用相場を見てみる

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体験談

(属性情報: 42歳・男性・会社員) 築15年の我が家で、台風の後に屋根の板金が少し浮いているのを見つけました。業者に頼むと高いだろうと、自分で直そうと軽い気持ちでホームセンターへ向かったんです。コーキング材とテープで数千円かな、なんて考えていたのですが、店員さんに「高所作業なら安全帯は必須ですよ」と言われ、安全具コーナーを見て愕然としました。ヘルメットや滑らない靴、そして肝心の安全帯を合わせたら、全部で3万円近くになりそうだったんです。1回しか使わないかもしれない道具にこの出費は正直痛いし、何より素人が屋根に登るリスクを改めて突きつけられました。結局、怪我でもしたら元も子もないと思い直し、プロの業者さんを探してお願いすることにしました。

費用より命が大事!屋根修理を自分でやる5つのデメリットと危険性

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屋根修理のDIYとは、費用を抑えるために自分で行うことですが、専門知識なしでは非常に危険な行為です。特に重要なのは、高所からの転落による命の危険、修理失敗で雨漏りが悪化するリスク、そして結果的に業者に頼むより費用が高くついてしまう可能性があるという3つのデメリットです。

「少しのひび割れだから、自分で直せば安く済むだろう」 屋根の修理を考えたとき、多くの方がまずDIYを検討するかもしれません。確かに、業者に依頼するよりも費用を抑えられるというメリットは魅力的です。

しかし、その費用のメリットを帳消しにしてしまうほど、屋根修理のDIYには重大なデメリットと危険性が5つ存在します。

安易な気持ちで始めたDIYが、取り返しのつかない事態を招くケースは後を絶ちません。毎年、DIY中の転落事故は数多く発生しており、修理の失敗によってかえって状況が悪化し、最終的に業者に依頼するよりも費用が3倍以上になってしまったという悲惨な事例も珍しくないのです。

この記事では、屋根修理のプロが実際に見てきた失敗事例も交えながら、DIYに潜む5つのリスクを具体的に解説します。これらのリスクを十分に理解し、本当に自分でやるべきか、冷静に判断するための材料にしてください。

現代日本をベースに、日本人や日本の風景を使用すること, 屋根修理DIYの危険性を伝えるインフォグラフィック。中央に「自分で屋根修理?」の文字と困った顔の人物を配置。その周りに大きなアイコンで「高所から

デメリット1:最も怖い「高所からの転落事故」のリスク

屋根修理DIYにおける最大のデメリットは、何と言っても「高所からの転落事故」のリスクです。数万円の修理費用を節約するために、命を危険に晒すことは決してあってはなりません。

屋根の上は、皆さんが想像する以上に危険な場所です。傾斜があって足元が不安定な上、コケや砂埃で滑りやすくなっています。ほんの少しバランスを崩しただけで、重大な転落事故につながる可能性があります。

総務省消防庁のデータによると、毎年多くの人が建物等からの転落によって救急搬送されており、その中にはDIY中の事故も含まれています。プロの職人でさえ、ヘルメットや安全帯(墜落制止用器具)を正しく着用し、常に危険を予測しながら作業を行っています。

「1階の屋根だから大丈夫」という油断は禁物です。たとえ2〜3メートルの高さであっても、頭から落ちれば命を落とす危険性は十分にあります。もし適切な安全装備を正しく使っていれば防げたかもしれない事故で、ご自身やご家族が悲しい思いをすることを想像してみてください。自分の命と、節約できる数万円の費用、どちらが大切かは言うまでもありません。

デメリット2:修理失敗で「雨漏りが悪化」するリスク

専門知識がないまま修理を行うと、雨漏りを止めるどころか、かえって悪化させてしまう危険性があります。中途半端な知識での修理は、建物の寿命そのものを縮めることにもなりかねません。

屋根は、単に雨を防ぐ板が乗っているだけではありません。万が一、屋根材の隙間から雨水が浸入しても、防水シートや下地を通って適切に軒先へ排出されるように、複雑な構造になっています。

しかし、雨漏りの知識がない方がDIYでやりがちなのが、「とりあえず怪しい隙間をコーキングで埋める」という方法です。これが非常に危険です。水の「入口」だけを塞いでも、本来設計されている「出口(水の通り道)」まで塞いでしまうと、行き場を失った雨水が屋根内部に溜まり、野地板や垂木といった構造上重要な木材を腐食させてしまうのです。

DIYで失敗したコーキングの写真(コーキング材が不必要に盛り付けられ、屋根材の隙間を完全に塞いでしまっている様子)]

表面上は雨漏りが止まったように見えても、壁の内側では静かに腐食が進行し、数年後に大規模な修理が必要になるケースは少なくありません。見えているひび割れが、必ずしも雨漏りの直接の原因とは限らないのです。本当の原因を特定し、屋根の構造を理解した上で正しく処置をしなければ、問題の根本的な解決にはなりません。

デメリット3:結果的に「修理費用が高くつく」リスク

「安く済ませるため」に始めたDIYが、失敗することで、結果的に「最初から業者に頼むより何倍も高くつく」という皮肉な結果になることがよくあります。これは、いわゆる「安物買いの銭失い」の典型的なパターンです。

もしDIYに失敗して業者に修理を依頼することになった場合、通常の修理費用に加えて、以下のような追加費用が発生する可能性があります。

  • DIYで施した処置の撤去費用: 不適切なコーキングや防水テープなどを剥がし、清掃する手間賃。

  • 悪化した箇所の追加修理費用: DIYが原因で腐食してしまった野地板や防水シートの交換費用。

  • 本来不要だった部分の修理費用: 誤った作業で傷つけてしまった他の箇所の修理費用。

実際にあったモデルケースを見てみましょう。 スレート屋根の小さなひび割れを自分で修理しようとしたAさんの例です。

  • 当初の業者見積もり: 10万円(部分的な補修)

  • AさんがかけたDIY費用: 2万円(コーキング材、ハシゴなど)

  • DIY失敗後の状況: コーキングで水の逃げ道を塞ぎ、内部の野地板が腐食。さらに作業中に他のスレート材を踏み割ってしまう。

  • 失敗後の業者への依頼費用: 30万円(腐食した野地板の張替え、割れたスレートの交換、不適切なコーキングの撤去費用など)

DIY作業中に誤って踏み割ってしまったスレート屋根の写真(ひび割れが悪化している様子がわかるもの)]

結果的に、Aさんが支払った総額はDIY費用と合わせて32万円。最初から業者に頼んでいれば10万円で済んだはずが、22万円も余計な出費をすることになってしまいました。目先の費用だけでなく、失敗した際のリスクまで含めたトータルコストで判断することが重要です。

項目

最初から業者に依頼した場合

DIYで失敗した場合

当初の修理費用

100,000円

-

DIY材料費

-

20,000円

失敗後の追加修理費

-

300,000円

合計費用

100,000円

320,000円

デメリット4:火災保険が適用されなくなるリスク

台風や強風、大雪などの自然災害によって屋根が破損した場合、火災保険を使って修理費用をまかなえることがあります。しかし、ご自身で修理を試みた場合、この保険が適用されなくなるリスクがあることをご存知でしょうか。

火災保険は、あくまで「自然災害によって発生した損害」を補償するものです。保険会社が損害を認定する際には、その破損が本当に災害によるものなのかを調査します。

ここで問題になるのが、DIYによる修理です。災害後にご自身で屋根に上り、コーキングをしたり、瓦を動かしたりしてしまうと、「破損の原因が災害なのか、DIYの失敗なのか」の判断が非常に困難になります。

例えば、「台風で瓦がズレたので自分で直そうとしたが、うまくいかずに業者を呼んだ。その後、保険申請をしたが、保険会社から『DIYで手を加える前の状態が確認できないため、災害による損害とは断定できない』と言われ、保険金が支払われなかった」というケースは実際に存在します。

DIYによる施工不良は、当然ながら火災保険の補償対象外です。災害で屋根が被害を受けたと感じたら、まずは何もせずに専門業者に点検を依頼し、保険適用の可否を確認するのが最も賢明な選択と言えるでしょう。

屋根修理と火災保険の関係について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。 屋根の修理で火災保険が使えるって本当?対象の自然災害や申請方法、注意点を徹底解説!

デメリット5:騒音や塗料の飛散による「近隣トラブル」のリスク

屋根修理は、自分だけの問題で終わらない可能性があります。DIY作業が原因で、お隣さんとの関係が悪化してしまう「近隣トラブル」に発展するリスクも考慮しなければなりません。

プロの業者は、工事を始める前に必ず近隣への挨拶回りを行い、作業内容や期間を説明します。また、高圧洗浄の水しぶきや塗料が隣の家に飛散しないよう、建物全体をシートで覆う「養生」を徹底的に行います。

プロの業者が行う、車や隣家を傷つけないようメッシュシートで徹底的に養生している現場の写真]

しかし、DIYではこうした配慮が不十分になりがちです。

  • ハンマーで釘を打つ音や電動工具の騒音

  • 高圧洗浄機の水や汚れの飛散

  • 屋根塗装の際の塗料の飛散

これらの問題が、ご近所との思わぬトラブルを引き起こすことがあります。「お隣の車に塗料が飛んでしまい、弁償問題になった」「洗濯物に汚れた水がかかったと苦情が来た」といった事例は、決して他人事ではありません。

一度こじれてしまったご近所関係を修復するのは大変です。良好な関係を維持するためにも、騒音や安全への配慮が徹底されたプロに任せる安心感は、費用には代えがたい価値があると言えるでしょう。

person

体験談

(属性情報: 42歳・男性・会社員) 台風の後に天井のシミが広がったのを見て、業者に頼むと高いからと自分で屋根に登ったんです。YouTubeで見た通りコーキングをしようとした瞬間、屋根の上の砂でツルっと足を滑らせてしまって…。必死で雨樋に捕まってなんとか落ちずに済みましたが、本当に肝が冷えました。数万円をケチって大怪我でもしたら、家族に合わせる顔がないと猛省し、すぐにプロにお願いしました。

屋根修理を自分でやる3つのメリット

lightbulbPOINT

屋根修理のDIYとは、専門業者に頼らず自分で行うことで、リスクはあっても大きなメリットを得られる方法です。特に、人件費などがかからず「費用を大幅に抑えられる」点が最大の利点で、他にも「好きなタイミングで実施できる」「悪徳業者とのトラブルを避けられる」といったメリットがあります。

これまで解説してきたように、屋根修理のDIYには多くのリスクが伴います。しかし、それでもDIYを検討する方がいるのは、無視できないメリットがあるからです。

具体的には、「費用の抑制」「自由なタイミングでの実施」「業者トラブルの回避」という3つの大きなメリットが挙げられます。ここでは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

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メリット1. 修理費用を大幅に抑えられる

最大のメリットは、修理にかかる費用を大幅に抑えられる点でしょう。専門業者に依頼すると、材料費のほかに職人の人件費や足場の設置費用、諸経費などが発生します。

一方、DIYであれば、基本的には自分で購入する屋根材や道具などの費用だけで済ませることが可能です。もちろん、どのような修理を行うかによって金額は変動しますが、人件費がかからない分、トータルコストを安くできる可能性があります。

項目

DIYの場合

業者に依頼する場合

材料費

〇(実費)

人件費

×

足場代

△(※)

諸経費(交通費など)

×

合計費用

安い

高い

※DIYでも高所作業の場合は安全確保のために足場が必要になることがあります。

メリット2. 自分の好きなタイミングで修理できる

業者に依頼する場合、繁忙期にはすぐに対応してもらえなかったり、自分のスケジュールと業者の空き状況を調整する必要があったりします。特に、雨漏りがすでに発生している場合、すぐに対応してほしいのに数週間待たなければならないケースも考えられます。

しかし、DIYであれば、ご自身の好きなタイミングで作業を開始できます。「天気の良い今週末に作業しよう」といったように、ご自身の都合や天候に合わせて柔軟に計画を立てられるのは大きな利点です。

メリット3. 悪徳業者とのトラブルを避けられる

残念ながら、屋根修理業界には高額な請求をしたり、手抜き工事をしたりする悪徳業者が存在するのも事実です。業者選びには時間と手間がかかり、信頼できる業者を見つけるまで不安がつきまとうことも少なくありません。

自分で修理を行えば、こうした悪徳業者とのトラブルに巻き込まれる心配は一切ありません。業者選びのストレスから解放される点も、精神的なメリットといえるでしょう。

悪徳業者の手口や対処法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 屋根修理の飛び込み営業は詐欺?プロが教える悪質な手口と正しい断り方・対処法

【費用比較】屋根修理は自分でやるのと業者依頼、どちらが本当に得?

lightbulbPOINT

屋根修理の費用比較とは、DIYと業者依頼のどちらが経済的かを見極めることです。一見DIYが安価ですが、工具代や作業時間、失敗による追加費用などの「見えないコスト」まで含めると、確実な施工と保証が得られる専門業者の方が結果的に得になる場合が多いです。

現代日本をベースに、日本人や日本の風景を使用すること, インフォグラフィック、デジタルイラスト風。「屋根修理、DIY vs 業者依頼」というタイトル。中央の天秤が、左の「DIY」と右の「業者依頼」を比

屋根修理を考えたとき、多くの方が真っ先に気になるのは「費用」ではないでしょうか。「自分でやれば安く済むはず」と考えるのは自然なことですが、本当にそうなのでしょうか。

結論から言うと、表面的な金額だけで判断すると、DIYの方が安く見えます。しかし、工具代や見えないコスト、失敗した際のリスクまで含めて総合的に比較すると、専門業者に依頼した方が結果的に得になるケースが非常に多いのです。

ここでは、DIYと業者依頼の費用を多角的に比較し、どちらが本当にお得なのかを検証します。

DIYと業者依頼の費用内訳を比較

まずは、具体的な金額で比べてみましょう。ここでは「スレート屋根の小さなひび割れをコーキングで補修する」という軽微な修理を例に、DIYと業者依頼の費用を比較します。

DIYの場合、材料費は数千円で済みますが、安全対策を含む工具を一から揃えると初期投資が意外とかさみます。一方、業者の費用には、材料費や人件費だけでなく、プロ用の適切な道具や安全対策費、そして施工後の保証なども含まれています。

項目

DIY(応急処置)

業者依頼(部分修理)

作業内容

コーキング補修

コーキング補修、瓦の差し替えなど

材料費

1,000円~5,000円程度

費用に含まれる

工具代(初期投資)

15,000円~30,000円程度(脚立、ヘルメット、安全帯など)

費用に含まれる

人件費・技術料

0円

費用に含まれる

諸経費・出張費

0円

費用に含まれる

合計費用

16,000円~35,000円程度

20,000円~100,000円程度

保証

なし

あり(業者による)

金額だけでは見えない「3つのコスト」に注意

上記の表だけを見ると、それでもDIYの方が安く感じられるかもしれません。しかし、屋根修理のDIYには、金額に換算しにくい「見えないコスト」が3つ存在します。

  1. 時間的コスト DIYを行うには、まず修理方法を調べ、ホームセンターで適切な材料や工具を選び、購入する時間が必要です。実際の作業も、不慣れな高所での作業は想像以上に時間がかかります。専門業者であれば数時間で完了する作業が、ご自身で行うと丸一日、あるいはそれ以上かかってしまうことも少なくありません。その時間を時給換算すれば、決して無視できないコストと言えるでしょう。

  2. 精神的コスト(失敗への不安) 「本当にこの方法で合っているのか?」「ちゃんと直せているだろうか?」といった不安は、作業中も作業後もつきまといます。また、高所での作業には常に危険が伴い、その恐怖心も大きなストレスになります。万が一、修理が不完全で雨漏りが再発すれば、「自分のせいだ」という精神的な負担も抱えることになります。

  3. リスクコスト(追加費用の可能性) これが最も大きな問題です。もしDIYに失敗し、かえって症状を悪化させてしまった場合、どうなるでしょうか。例えば、不適切なコーキング材を使ったことで雨水の流れを塞き止めてしまい、別の場所から雨漏りが始まったり、屋根の下地材を腐食させたりするケースがあります。 結局、専門業者にやり直しを依頼することになれば、「DIYの費用」+「業者への修理費用」という二重の出費が発生します。最初から業者に頼んでいれば、はるかに安く、早く、確実に問題を解決できたはずです。

このように、目先の数万円を節約しようとした結果、数十万円の追加費用と多大な時間、そして大きな不安を抱え込む可能性があるのです。

専門業者への依頼は、単に作業を代行してもらうだけではありません。プロの知識と技術による確実な施工、そして「何かあっても大丈夫」という長期的な安心感を手に入れるための投資と考えることができます。総合的なコストパフォーマンスを考えれば、プロに依頼する価値は十分にあると言えるでしょう。

屋根修理にかかる費用の内訳や、工事内容ごとの詳しい相場については、こちらの記事で解説しています。 屋根修理の費用相場について詳しく見る

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体験談

(属性情報: 42歳・男性・会社員) うちも築15年ほどで、天井に小さなシミを見つけたのが始まりでした。原因はスレート屋根の小さなひび割れだったので、安く済ませようと自分でコーキング補修に挑戦したんです。材料費は数千円でしたが、安全のためにしっかりした脚立やヘルメットを揃えたら結局2万円以上の出費になりました。いざ屋根に登ると想像以上に怖くて、補修箇所も素人作業で汚くなってしまい、「本当にこれで大丈夫か…」と次の雨までずっと不安でしたね。結局、雨漏りは止まらず、プロに再修理を依頼することに…。最初から専門家にお願いすれば、無駄な工具代とあの心配する時間はかからなかったなと、心から後悔しました。

DIYが難しいと感じたら?信頼できる屋根修理業者の選び方3つのポイント

lightbulbPOINT

信頼できる屋根修理業者の選び方とは、DIYが難しい場合に安心して修理を任せられる優良業者を見極めることです。特に重要なのは「地元での実績」「詳細な見積書」を確認し、最低3社から相見積もりを取って費用や内容を比較検討することです。

屋根の上の作業は、専門的な知識や技術がなければ非常に危険です。少しでも自分で修理するのが難しい、または不安だと感じた場合は、決して無理をせず、信頼できる屋根修理の専門業者に相談することが最善の選択と言えます。

しかし、業者に依頼するとなると「どこに頼めば良いのか分からない」「悪徳業者に騙されたくない」といった新たな不安が出てくるかもしれません。大切な住まいを安心して任せられる優良業者を見極めるために、以下の3つのポイントを必ず押さえておきましょう。

現代日本をベースに、日本人や日本の風景を使用すること, 「信頼できる屋根修理業者の選び方」というタイトルのインフォグラフィック。3つのステップでポイントを図解する。1:「地元での実績」を地図と虫眼鏡の

①地元での施工実績が豊富か

まず確認したいのが、お住まいの地域での施工実績です。地元で長く営業している業者は、その土地の気候や住宅の特徴を熟知している可能性が高いでしょう。また、何かトラブルがあった際にも迅速に対応してくれるというメリットがあります。近隣での評判や口コミも参考に、地域に根ざした業者を選びましょう。

②詳細な見積書を提示してくれるか

信頼できる業者は、必ず詳細な見積書を提示してくれます。「工事一式」といった曖昧な記載ではなく、「足場設置費用」「材料費」「施工費」など、何にいくらかかるのかが明確に分かる見積書でなければなりません。不明な点があれば丁寧に説明してくれるかどうかも、業者を見極める重要な判断基準です。

③複数の業者から相見積もりを取る

最も重要なポイントが、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。1社だけの見積もりでは、その金額が適正なのか判断できません。最低でも3社から見積もりを取り、工事内容や費用を比較検討することで、悪徳業者による高額請求のリスクを避けられます。

相見積もりを取ることで、ご自宅の修理費用の適正価格を知ることができます。

優良な屋根修理業者の選び方については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。 屋根修理の優良業者を比較する

手間を惜しまずに相見積もりを行うことが、結果的に満足のいく屋根修理に繋がります。屋根修理マイスターでは、お客様のお悩みに合わせて、厳選された優良業者へのお見積もり依頼が可能です。お住まいの地域の優良業者を簡単に見つけ、手間なく複数の見積もりを比較検討できますので、お気軽にご相談ください。

無料で優良業者に見積もりを依頼する

person

体験談

(属性情報: 40代・男性・会社員) 台風の後に天井にシミを見つけ、慌てて最初に来てもらった業者に「全部で40万円です」と言われ、すぐ契約しそうになりました。でも、内容が「工事一式」としか書かれていなくて不安になり、思い切って地元の工務店など2社にも見積もりを依頼したんです。結果、一番安かった業者は32万円で、しかも屋根の写真を撮って原因箇所を丁寧に説明してくれました。あの時、焦って1社目で決めなくて本当に良かったです。相見積もりをしたおかげで、費用だけでなく業者の誠実さも見極められると実感しました。

「屋根修理を自分で」と考える人からよくある質問

lightbulbPOINT

DIYでの屋根修理の疑問とは、費用や安全性、材料選びについてのものです。特に安全確保のための足場設置や、耐候性の高い材料選びが重要で、安易な自己判断は危険です。少しでも不安なら専門業者に相談することが、結果的に時間と費用を節約する最善策です。

屋根修理をDIYで挑戦しようと考える際、費用や作業の安全性、材料選びなど、さまざまな疑問が浮かぶものです。ここでは、多くの方が共通して抱く質問について、屋根修理のプロの視点からQ&A形式でお答えします。疑問点を解消し、安心して作業計画を立てるためにお役立てください。

現代日本をベースに、日本人や日本の風景を使用すること, インフォグラフィック、図解。「DIY屋根修理の疑問」というテーマで、中央のタイトルから4つの質問(費用・頻度・安全性・材料)が放射状に伸びる構成

Q1. 一戸建ての屋根の修理にかかる費用相場は?

A. 修理費用は、ご自身で修理するか、専門業者に依頼するかで大きく異なります。 DIYの場合、費用は基本的に材料費のみで、数千円から数万円程度に収まることが多いです。例えば、コーキングの打ち替えや防水テープでの補修などがこれにあたります。 一方、専門業者に依頼する場合、部分的な補修で3万円~30万円、屋根全体の葺き替えやカバー工法といった大規模な工事になると50万円~200万円以上が相場となります。 ただし、DIYはあくまで応急処置の範囲に留めるべきです。不適切な修理はかえって状態を悪化させ、結果的に高額な修理費用につながるリスクがあることを覚えておきましょう。

より詳しい費用については、こちらの記事も参考にしてください。 屋根修理の費用相場を詳しく見る

Q2. 屋根は何年に1回修理すればいいですか?

A. 屋根の修理頻度は、お住まいの環境や使用されている屋根材の種類によって大きく変わるため、「何年に1回」と一概には言えません。大切なのは、定期的に屋根の状態を点検することです。 一般的なメンテナンス周期の目安は以下の通りです。

  • スレート屋根: 10年ごとに塗装、20~30年でカバー工法または葺き替え

  • ガルバリウム鋼板: 10~20年で塗装、20~40年でカバー工法または葺き替え

  • 瓦(和瓦・洋瓦): 20~30年で漆喰補修や部分的な差し替え。瓦自体の寿命は50年以上。

あくまで目安であり、台風や大雪の後は特に注意深く点検することが重要です。ひび割れやズレ、色あせなどの劣化サインを見つけたら、早めに補修を検討しましょう。

Q3. 足場なしでも作業できますか?

A. 安全確保の観点から、屋根修理に足場の設置は原則として必須です。特に2階建て以上の建物では、労働安全衛生法で足場の設置が義務付けられています。 足場なしでの作業は、常に転落の危険が伴い、命に関わる重大な事故につながりかねません。また、不安定な体勢での作業は手元が狂いやすく、修理の品質低下を招く原因にもなります。 費用を抑えたい気持ちは分かりますが、安全は何物にも代えがたいものです。DIYであっても、高さが2mを超える場所での作業では、足場の設置を必ず検討してください。

Q4. ホームセンターの安いコーキング材でも大丈夫?

A. ホームセンターで手軽に購入できる安価なコーキング材は、屋根の修理には不向きな場合がほとんどです。 屋根は紫外線や雨風に常にさらされる過酷な環境です。安価なアクリル系などのコーキング材は耐候性が低く、1~2年で硬化してひび割れたり、肉痩せして隙間ができたりする可能性があります。これでは、せっかく修理してもすぐに雨漏りが再発してしまいます。 屋根の補修には、屋外用の高耐候性を持つ「変成シリコン」や「ウレタン系」のコーキング材を選びましょう。初期費用は少し高くなりますが、寿命が5年~10年と長く、結果的にコストパフォーマンスに優れます。まさに「安物買いの銭失い」を避けるための重要なポイントです。

屋根に使用した安価なコーキング材が数年でひび割れている写真と、高耐候性コーキング材の健全な状態を比較した写真]

DIYでの屋根修理には、ここで紹介した以外にも様々な疑問や不安がつきものです。特に雨漏りの原因特定や、どの修理方法が最適かといった判断はプロでなければ難しい場合があります。不明な点は自己判断せず、少しでも不安を感じたら無理せず信頼できる専門業者に点検を依頼することが、結果的に時間と費用を節約し、住まいの安全を守る最善策と言えるでしょう。

まとめ:屋根修理のDIYは応急処置まで!安全第一で専門家への相談も検討しよう

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屋根修理のDIYとは、本格的な工事までの応急処置です。特に重要なのは、高所作業は転落の危険があり、不適切な修理はかえって状態を悪化させるリスクがあるため、安全を最優先し、不安な場合は専門家へ相談することです。

本記事では、自分で屋根修理を行う際の範囲や注意点について解説しました。結論として、ご自身で行う屋根修理は、あくまで本格的な工事までの「応急処置」に限定すべきです。

高所での作業は常に転落の危険が伴い、万が一の事故は命に関わります。また、不適切な修理はかえって雨漏りを悪化させ、結果的に専門家へ依頼するよりも高額な費用がかかってしまうケースも少なくありません。

屋根修理を自分で検討する際は、以下の4つのポイントを必ず心に留めておきましょう。

現代日本をベースに、日本人や日本の風景を使用すること, 屋根修理のDIYの危険性と安全な選択肢を対比で示すインフォグラフィック。左半分は赤色背景で「DIYの危険」として転落・雨漏り悪化・追加費用のアイ

  • DIYで対応するのは、あくまで一時的な応急処置と心得る

  • ヘルメットや安全帯など、安全対策は絶対に怠らない

  • 修理に失敗した場合、より大きな出費に繋がるリスクを理解する

  • 少しでも作業に不安を感じたら、迷わず専門家へ相談する

お住まいの屋根に少しでも気になる点があれば、まずは専門家による無料点検を受けてみることをおすすめします。私たち屋根修理のプロが、ご自宅の状況を正確に診断し、最適な解決策をご提案します。

あなたの屋根と、大切なご家族の安全を守るために、最も賢明な選択をしてください。

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体験談

(属性情報: 42歳・男性・会社員・妻と子供2人) 先日の台風で屋根瓦がズレてしまい、修理費を浮かせようと自分で直すことにしたんです。でも、いざハシゴで屋根に登ってみると、想像以上の高さと傾斜に足がすくんでしまって…。もし落ちて大怪我でもしたら、修理代どころの話じゃないと急に怖くなったんですよね。結局、すぐに業者さんにお願いしましたが、点検で自分では見つけられない別の傷みも見つけてもらえました。安全をお金で買うという意味が、身をもって分かった出来事です。